潮渉の筆者紹介
潮渉 (うしお わたる chaoshe)

筆者紹介:
1927年中国東北地区(旧満州)生まれ。1946年日本に引揚げ後、様々な職業を経た後、音楽関係団体に勤務、定年後に少年時代に習った中国語の学習を再開、2003年《万里中国語学院》開校と同時に受講生となる。

筆者のことば:
「中国」と銘打っていますが、私が少年時代を過ごした中国東北地区(旧満州)との縁をもとに、一人の日本人として中国への想いを綴ったものです。イラストも添えてみましたので、ご一読ならびにご観覧いただければ幸いです。貴重なスペースを提供してくださった万里中国語学院のご好意に厚くお礼申しあげます。

ペンネームについて:
印刷所の職工さんがつけてくれたものです。私が30代半ばの編集者時代に印刷所へ出向いて穴埋め原稿を書いた時、ペンネームを考えあぐねていると初老の職工さんが言ってくれました。「ダンナは海(潮うしお)を渡って(渉って)やって来たんだから潮渉がいいじゃないですか」。彼は私が中国生まれの中国育ちの引揚者だと知っていたのです。私は、私を丸ごと捉えた彼の詩心に敬服するとともに、その名をそっくり頂戴しました。この名は愛着ひとしおです。

筆者近況: 恩師の似顔について
 中学時代の中国語担任でした関先生の似顔絵を描いてみました。実は描いてみたいと思いながら、その顔形がどうしても思い出せずに悔しい思いをしていたのですが、NHKテレビドラマ「大地の子を見ていて、主人公“陸一心”の養父“陸徳志”を演じる中国人俳優“朱旭”さんの風貌に接した時、「これだ!」と直感したのです。 絵の出来上がりをみると、残念ながらこれが関先生の顔だと言い張れるほどの自信はなく、それはやはり(似ているかどうかはさておき)朱旭さん以外の何ものでもありません。どうやら、私があの一瞬、似ていると直感したのは、顔形ではなくて、内からにじみ出ている人柄だったようです。関先生に教わったのは60年前の事、年月は形あるものを風化させて、心に刻まれた思いだけを熟成させてきたのでしょうか、この似顔絵は私の心に残るイメージを探ってみたものです。(2005.1.31)

※「大地の子」 NHK放送70周年記念番組 日中共同制作ドラマ 1995年(平成7年)11月11日~1995年12月23日放送
 原作:山崎豊子(1924年中国・長春市生、53年帰国) 脚本:岡崎栄 出演:仲代達矢/上川隆也/朱旭/蒋文麗 他
 内容:中国人の教師に養われて成長した日本人残留孤児のたどる苦難の旅路を文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説

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