820日、国内線で澎湖島の馬公空港に向う為、台北松山空港へ行きました。出発時刻は1520なので、1時間半前に空港の搭乗口に到着し待っていたところ、暫くすると搭乗する復興航空の係員が搭乗口で何か喋っているのですが、速くてよく聞き取れませんが、何と無く雰囲気で馬公行きの便が遅れると言っているように感じ取れました。客の1人がなにやら文句を言っています、が、係員は平謝りするだけ、推測するには、こんな遅れるのだったら、他の飛行機会社にしたのに・・・と言っている??    馬公行きの便は復興航空以外に、遠東、立栄の2社からも出ています。結局1時間以上遅れての出発です。台湾では日常的な事なので、この位の遅れでも大騒ぎする人はいません、日本だったら大変ですよね。
 飛行機はプロペラ機でした・・・ 最近事故が多発しているカナダのボンバルディア製!!その時は、特に気にしてはいませんでしたが、もし今だったらきっと飛行機の中で手に汗を握っていたのでは??復興航空のスチュワーデスは若くて美人ぞろい、ピンクのFILAのポロシャツに、ショートパンツというカジュアルな制服がとても良く似合います。そんな彼女たちを横目でちらちら目の保養をしているうちに、下降のアナウンスが始まり、窓の外を見ると、眼下にもう澎湖の島々が見えてきました、上から見た雰囲気はちょっと沖縄のような感じで、島の周りに珊瑚礁のような岩礁地帯が見えます。

 馬公空港に到着し、ちょっと驚きました島の空港なので滑走路と小さな建物があるだけと勝手に思い込んでいたのですが、結構立派な空港です。
ここからタクシーに乗り地図を見せると、運転手はすぐに分かり車を走らせました。走っていると更に驚きました、道路は4車線あり結構整備されています、時折非常に長い直線道路があり、私が想像していた細くて、くねくねした、でこぼこ路とはかけ離れていました。後で聞いたところ、澎湖島は中国大陸に面していることから、軍事拠点として重要なところであり、それ故戦いが始まった場合を想定して道路、空港、港湾も整備されているようです。10分位で到着しました。建物はホームページで見ていたのですぐ分かり車を降り建物の2階に上がると、経営者の根岸さんが待っており、早速明日からのレッスン内容、教科書又同じ建物内にある、宿舎(皆個人部屋です)や、共用で使える設備の説明をしてもらいました。

 行く前の確認でも、着替えやタオル等個人で使用するもの意外、殆ど揃っているのでと説明を受けておりましたが、私が思っていた以上に揃っていました。
共用の洗濯機は3台(洗剤もおいてあります)、トースター、電子レンジ、冷蔵庫、個人の部屋にはシャワー(私の部屋にはバスが有りましたが他は殆どシャワーだけのようでした)、エアコン、TV、洗濯物を掛けられる物干し、机、椅子、ベッド、バスルームには石鹸、シャンプー全て揃っており、前日宿泊したホテルで念の為と持ってきたシャンプー等は全く使用しませんでした。
 もともとは、民宿用に建てた建物らしくその為個別に部屋が分かれており、それを教室と寮に利用しているようです。私の部屋は2階の居間(共用スペース)の前で、冷蔵庫の出し入れ、洗濯したりするには便利でした。夜は他の人が集まるときがあり、多少賑やかの時がありましたが、気にならない程度でした。

 8月21日、いよいよ授業が始まりました。800からの個人レッスンは部屋の前の居間で行われることとなっていたので、5分前に部屋からイソイソと出て行くと、担当の呂老師も丁度到着し早速授業が始まり、先ずは自己紹介、老師からはどの位中国語を勉強していますか?と聞かれ、本当は独学を含めると10年くらいやってはいるのですが、6年位と答えてしまいました。(6年と10年の違いは、中身の無い私には無意味なのですが・・・)

 老師は、30歳位の女性で丸顔のクリッとした目をしており、その外観から“ペコちゃん”と呼ばれて、日本語も堪能なので生徒に親しみを持たれているこの教室の看板老師です。
教科書は「實用視聴華語②」と「實用華語②・学生作業簿」を使って行われ、授業には前者、学生作業簿は宿題帳です(私は始め日本語の作業と勘違いしており、どんな意味だろう・・・と思っておりましたが、後になってと気が付きました)。台湾なので字は繁体字、始めは戸惑いましたが、慣れると余り違和感もありません。でも全く簡体字とは似ても似つかない字もあります。私を担当したこの呂老師と、次の呉老師は日本語が出来ますが、私の場合は、授業中は殆ど中国語で行われました。使った教科書の内容は、今の万里中国語で使っているものに較べると、遥かに易しい物ですが、いざやってみると眼では分かっていても全く理解していなかったり、忘れていたり・・・と改めて自分が如何にちゃんと勉強していなかった事を認識させられました。この授業は、私だけなので教科書の内容以外、老師と結構色々な会話をしました。

 次のグループレッスンは、場所が変わりメインの教室で行われました。私以外に、佐藤君(256歳 男性 横浜)、吉田さん(女子大生 横浜)横須賀の私含めて期せずして3人とも神奈川県人でした。佐藤君は、3年間勤めた会社を辞めて一念発起中国語を勉強してみようと、今年の3月からここへ来ているそうです。吉田さんは、大学では第二外国語で中国語を選択しており、レベルアップの為1ヶ月の予定で来ているとのこと、彼女は4日後自分のレベルでは難しすぎる言って、他のグループに移ってしまいました。この班の担当は呉老師、30歳くらいで細身の女性です。淡々と授業を進めるので、始めはとっつきにくく、佐藤君に“いつもあんななの?”と聞いたら、“前は結構明るかったんですけどねー、旦那と喧嘩でもしたんじゃないですかー?”と言っていましたが、休日を挟んだ後半は、見違えるように明るくなりました。  どうしてか分からないけど?教材は同じですが、こちらは先に進んでいる人がいるので、途中の課から入りました。この老師には、結構厳しく声調を直されました。元々四声がいい加減な私にとっては、見直す良い機会となりました。午前中はこの様に4時間授業を受け(1時間の授業は10分休憩が入るので、実質的には3時間半ですが)午後は全くの自由時間にしました。

 私が滞在した8/2028には、入れ替わりもありましたが、15人の人が居ました。皆日本人です。
構成的には、男性5人、女性10人と圧倒的に女性が多かったのが印象的でした。夏休みということもあり、学生が半分位ではなかったかと思います。その他では仕事の休みを利用してきている人、会社を1回辞めて来ている人、ご主人を置いて?勉強に来ている人と様々です。いちばん注目を引かれたのは、ご夫婦で滞在している方でした。この方は、三重県の松阪から来られたそうで、会社を定年退職され、今流行のロングステイのビザを取り半年の予定で滞在しているそうです。

 お二人とも中国語は全く初めて勉強されたそうで、動機はご主人が中国語を勉強してこちらで布教活動(キリスト教)のボランティアをやりたいという希望に奥さんも同行してくれたそうです。週末は、休みを利用して台湾をあちこち訪問しているようでした。又ご主人はバイクをレンタルしていて、奥さんを後ろに乗せて買い物に行ったり、島内を巡ったりして楽しんでおられました。因みにバイクは月極めで3000元(約10.000円)、日本の免許証があれば特に難しい手続きも無く借りられるそうです。ガソリンも90円/リッター位ですから、長く滞在する人には結構有効的な交通手段です。老師は、経営者の根岸さん(この方は、台中の大学に2年半留学していたそうです)を含め6人、内女性老師が4人です。私は前述した、お2人が担当でしたが、時折都合で老師が代わることもあり、根岸さん以外は一通りレッスンを受けました。皆さん結構まじめで親切に教えてくれましたし、私は結構歳もいっていて、世慣れしている関係で、授業中も老師に冗談を言ったりして結構リラックスしてレッスンを受けていました。又、万里で揉まれているので中国語だけの授業も余り苦にはなりませんでした??此処は日本語教室も併設されている関係で、日本語を習いに来ている台湾人の生徒との交流も有るようですが、残念ながら夏休みの為機会が有りませんでした。1週間と短い期間でしたが、起床すると外へ出て散歩がてら朝食を食べに行ったり、昼は自転車に乗り昼食をしに行き、帰りがてら海辺の景色を眺めたりと、勉強以外にも普段と違った生活を堪能しました。

余談になりますが、澎湖島での1週間で、気づいたことをちょっと紹介いたします

[澎湖島の交通マナー]
私は、教室にある自転車を乗って毎日街に昼食を食べに出かけました。街は、ここから自転車で約10分位のところに在ります。夜は観光客が結構繰り出して賑やかですが、昼間は人通りもそう多くありません。自転車に乗っていて気付いた事は、この澎湖島は車の交通マナーが非常に良い処だと言う事です。先ず車の絶対数が少ないことがありますが、道路が広いにもかかわらず、余りスピードを出しませんし、信号は日本並みに遵守します。行かれた方はご存知と思いますが、一般的に台湾では、まず信号は人が渡っていようが車が先だと言わんばかり突っ込んできますし、交差点でも、直進優先など関係なく早い者勝ちで対向車が急に左折してきたり(こちらは右側通行なので)、車に乗るといつも冷や冷やされたと思われます。地方に行けばいくほどこの傾向が強いのですが、ここでは全くそういうことがありません、横断歩道では、歩行者を優先し無理やり突っ込んで来る車は全く有りませんでした。ですからクラクションの洪水が当たり前な台湾の交通事情とは無縁の本当に静かなところでした。恐らく台湾で一番交通マナーが良い土地だと思います。

[
コンビニ]
昼食を済ませると、セブンイレブンで飲み物や、軽食を買ったりして寮に戻ります。ここで不思議なのは、この島ではコンビニがセブンイレブンしか有りません。台北あたりですと、セブンイレブン、ファミリーマート、台湾系のコンビニ等々が至る所にあるのですが此処では全く他のコンビには見当たりませんでした。残念ながら、理由は確認してきませんでしたが・・・。
[ゴミ捨て]
出張で台湾に行っている時はゴミ捨てなど関係なかったので気が付きませんでしたが、今回は、自分の事は自分でしなければならないのでゴミ捨てもしました。こちらは日本と違い、ゴミ置き場がありません。ではどうするかと言うと・・・。ゴミ回収車が夕方から街の中を廻ります、大体同じ時間に決まった場所に来るので、住民の皆さんは、ゴミ回収車が来るとゴミ袋を持ってきて車の後ろにある回収口に投げ込みます。ゴミ回収車は日本の2倍くらいの大きさがあります。夕暮れ時に、回収車の奏でる音楽に引き寄せられるように人が集まってくる様子は、何と無くのんびりした気分を感じさせられました。

[台湾の犬は皆放し飼い?]
寮を出て、ブラブラしているとあちこちに放し飼いの犬(野犬?)がうろうろしています。そのせいか、寮の入り口には“犬に餌をやらないで下さい、餌をやると住み着いてしまいますから”と注意書きが貼られています。
寮の隣に、5匹の親子らしい犬がいました、始めは向こうも用心していたのですが次第に慣れてきて私を見ると寄って来るようになり、そのうち余り可愛いので禁を破って、朝の食事帰りにツイツイ残り物を与えるようになってしまいました。
在校生からの投稿   澎湖島での食生活
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