8/28 いよいよ帰る日になりました。
朝食を市場の小吃店で済ませ、寮の前に戻ってきたときロングステイの坂本さんがバイクで戻ってきたので、雑談をしながら今日の午後に此処を出ますからとお話しました。いつも通り、午前中レッスンを受け老師にお礼を言い、佐藤君とも別れの挨拶を交わしました。佐藤君に何時頃の便に乗るのですか?と聞かれたので、便は予約していないので取り敢えず3:00頃に此処を出ようかと思っているのだけれど・・・と言ったところ、乙茗が見送りに空港に行くので時間を聞いて欲しいと頼まれたので・・・と言っていました。彼も2週間後には、半年いた此処を離れると言うことです。戻ったら、横浜で一杯飲みながら思い出話をしようと約束し分かれました。
昼食後部屋の中を掃除し、支払いを済ませ、3:00にタクシーを呼んでもらいました。タクシーが到着したと根岸さんに言われ、表に出るとなんと坂本さん夫妻、根岸さんの奥さん、代講で授業を受けた洪老師が見送りに出てきてくれました。最後の挨拶を交わし、空港に向いました。
空港に到着し、乙茗等が来ているかも知れないと辺りを見回しましたが見当たりません。
それでは先にチケットを買おうかと、3社ある航空会社のうち一番早い便の遠東航空のカウンターに行きチケットを申し込むと、予約は有るかと聞かれ“没有”と答えると、満席ですから、あちらのキャンセル待ちに名前を書いて待っていてくださいと言われ、そこに行くと既に10数名記名されています。これでは無理かもしれないので遅くなっても良いから他の会社の便にしようかと、そちらに行くと他の2社とも当日の便は満席、キャンセル待ちとなっています。いやー失敗した予約入れておけばよかった、最悪台北に戻れないかもしれないと途方に暮れながらベンチに座っていたところ、佐藤君と乙茗がやって来ました。
乙茗は私に“これを”と言って小さな紙包みを差し出しました、中には澎湖島特産の石に私の名前が刻んである印鑑でした。たった2回ほど食事をしただけで、逆にこっちがお世話になった位なのにこんなことをしてくれて・・・思わず目頭が熱くなってしまいました。彼女を抱きしめて“有難う、日本に遊びに来ることが有ったら必ず連絡して、そしたら今度は私が色々な処に案内してあげるから、そしてできたら家に泊まりなさい、家は娘2人だからきっとあなたも楽しく過ごせるよ”と話しました。彼女も“きっと行きます”と答えてくれました。
ここで、佐藤君がどの便に乗るのですかと聞くので“予約していなかったら、皆キャンセル待ちなんだよ、ちょっと甘く見ていたようだね”と話すと、横で聞いていた乙茗がキャンセル待ちの名簿を見て、“大丈夫よ、乗れますよ”と言うのです。暫く経つと遠東航空の案内があり、キャンセル待ちの受付が始まりました。10数人も名簿に先客があるのに来た人は数名しかいません。乙茗が言ったとおり問題なく買うことができました。
台湾は飛行機が日常的に普及しており、予約も簡単に受付し当日チケットを買えば良い様になっているので、皆ダブル・トリプル予約するのでこうなるらしいです。2人と別れを惜しみ、搭乗ゲートに入りました。
16:20今度は定刻で澎湖島を飛び立ちました。乗客は満員のはずなのに、空席が有ります。一体どうなっているんだろうな?窓の外を見ながら澎湖島の日々を思い出しボーとしていると、暫くして台北の円山大飯店が見えてきました。往きはプロペラ機でしたが、帰りはジェットだったので多少時間が短いようです。
この後台北で2泊しました。8月30日 台北発12:55 EG202便で帰国の途に着きました。こうして11日間の台湾の旅は幕を閉じました。
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