8月20日到着した時、丁度夕食の時間帯で寮にいる人達が数人私の部屋の前の共用スペース(居間)集まっていたので、“今日から一週間滞在するので宜しく!!”と挨拶をしたところ、その内の1人の女性が、これから皆で火鍋を食べに行くのですが、“宜しかったら一緒に行きませんか?”と誘ってくれました。1人で“今日の夜は何を食べたらいいのかなー”などと考えていたので渡りに船とばかりご一緒させてもらいました。私を含めて8人、その内6人が女性でした。あと1人の男性は大阪から来た人で後から聞いた話ですと船乗りだそうです、航海が終わり40日の休みが取れたので中国語を勉強してみようと思い来たそうです。この火鍋屋は幅10メートル、奥行き30メートル位の大きさのテント作りの店です。中はお世辞にも綺麗とは言えず、板で作った長いテーブルが3列ぐらい並んでいて、その上にカセットコンロが置いてあり、3~4人に1つの割合で鍋が準備されます。

 皿と、付けダレ、箸、レンゲ等はカウンターの端にまとめておいてあり、自分で行って取ってきます。食材は、野菜の他に牛、羊、蝦のどれかを選びこれがセットとなりますが、その他に肉団子とか魚、豚の血の煮こごりとか色々な食材が追加で頼めます。鍋が食べ終わると、日本と同じようにご飯又は麺を入れて仕上げます。シンプルですがスープの味が良く結構いけました。翌日の晩も、次の日に帰る人の送別会を此処でやるからと誘われ又行きました。料金も、食事だけでしたら500円もあればお腹いっぱいになります私の場合は、ビールを2~3本飲むのでそれでは収まりませんでしたが・・・。寮の周りには大きな食堂はありませんが、炒麺、炒飯、肉や魚のぶっ掛けご飯等が食べられる店も有ります。又寮の前には市場があり、その中の小吃店が朝から昼間間で開いておりお粥、豆奨、油条等中国式の朝食も食べられます。

 私の朝食は、街や近くの店でお粥、油条、豆奨等の中国風が殆どでした。昼は、毎日自転車に乗って街まで食べに行きました。その中で美味しかった物を少しご紹介させていただきますと・・・


 1)
三宝飯/香港料理のひとつらしいですが、台湾には結構あります。三宝とは鶏肉、鵞鳥、豚(焼豚)鶏と鵞鳥も焼豚の様に調理されており、店の前には、これが吊り下がっています。それをぶつ切りにしてご飯の上に乗せたもの、脇に野菜のいためたものもついてます。お勧めです!人掌炒飯/ 初めこれを見たときは、仙人の手で作ったように美味しい炒飯・・・と言う意味かと思っていました。出て来たものはなんと赤い色をした炒飯でした、味は結構さっぱりしていて美味しかったのですが、なんでこんな色をしているのだろー?と不思議な思いでしたが、後でクラスの佐藤君に話したら仙人掌はサボテンの事で、この島の特産だそうです、サボテンの実を絞ると赤いジュースになり、この島ではこれを色々なものに使って名物にしているのだそうです。他に仙人掌アイスクリームなんかも有りました。
 2)牛雑湯/佐藤君に借りた島のガイドブックに載っており、店を探して食べました。牛雑湯は牛の心臓、内臓が入ったスープです、こう書くとなにやら怪しげなスープの様に思われるかもしれませんが、野菜も入っていて結構あっさりした味です。ちょっと韓国料理のコムタンスープを思っていただくと良いかもしれません。と頷いていたら、後から大きな饅頭のようなものが出てきました。ちょっと見は焼いた餅のようですが、中はひき肉が入っており、結構ボリュームがあって美味しかったので、壁に貼ってあるメニューを指差しどれと聞いたら“肉包”との事でした、正にその通りの物でした。

夕食はと言うと、さすがに夜は自転車に乗って街に行くのは危ないので(こちらでは余り自転車が普及していない性かランプが付いていません)近くで済ませました。排骨,鉄板鶏肉飯、簡単な台湾料理:[写真]この時は同じクラスの佐藤君のバイクに乗せてもらい、彼のガールフレンドの乙茗ちゃん(澎湖島にある国立大学の学生)と3人で食べました、釜飯風の容器がありますが、台湾風の鍋焼きうどんです。澎湖島は海鮮料理が有名なのですが、結局1度も食べに行きませんでした。毎日学生らしく質素な食事?で済ませたわけです。でも今思うと惜しいことをしたと思っています・・・この食事の時に2人が、翌日島内を案内しましょうか?と言ってくれました。

 今回は短い滞在なので、余り観光のことは検討をしていなかったので、渡りに船とばかり二の句も無くお願いしました。翌日レッスンを終え、昼食後佐藤君と乙茗ちゃんがバイクで迎えに来てくれました。(長期間滞在の佐藤君は途中から寮を出てアパートを借りて住んでいるそうです)
私は佐藤君から渡されたヘルメットをかぶり彼の後ろに乗せてもらいました。初めは振り落とされそうな気がして緊張しましたが、時間が経つに連れ快適になってきました。20分ほどして着いたのは、山水と言う海岸です。此処は砂浜が綺麗なことと、サーフィンのポイントで有名だそうで当日も浪が全く立っていないにも拘らず、10人くらいのサーファーが波と戯れていました。又海岸は金色で綺麗な貝殻と珊瑚が無数に散らばっています。(日が差して砂に反射すると金色に見えることから別名:金色沙灘佐藤君もよく来るらしく、サーフショップに行きオーナーらしき人と挨拶を交わしていました、が、よく見るとアメリカ人です。こんなところでサーフショップを経営するなんて面白い発想だな・・・。

澎湖島等は隣接する白沙島と漁翁島が橋で繋がっていて“ク” の字のような格好になっています。
 次に連れて行ってもらったところは、北寮という海岸で、沖に小さな島があり干潮になると道ができ歩いて渡れることから、“海上古道踏浪”という名前がついています。丁度干潮のときで、それを眼にすることができました。この後は一路白沙島~漁翁島に走りました。 橋を渡り白沙島に来ると交通量がめっきり少なくなります。
澎湖島は馬公が行政の中心地であり又観光の拠点でもあることからも栄えていますが、他は漁港の町で、海が綺麗というほかは特に見所はありません。強いて言うと、白沙島と漁翁島に架かる  澎湖跨海大橋です。ここでは観光に来た人は皆記念写真を取っています。ここで先ほど食べ物のとき紹介した仙人掌冰(ソフトクリームのコーンにサボテンの実を絞ったシャーベットがのっている)を食べました。
澎湖跨海大橋を渡り10分もすると漁翁島最端の外按に着き行き止まりとなります。ここは大きな漁港で、漁港を囲んでいる堤防の外まで中国船が来られるそうです。台湾の漁業も労働力の問題とコストダウンの為、ここで中国人の船員を雇い漁に出るそうです。ここに着いたときは、夕暮れ時となっており、対岸の澎湖島/馬公の街に明かりがともっているのが見えましたここを最後に3人でバイクをぶっ飛ばし馬公に戻りました。2人のお陰で、思いがけず澎湖島を1周させてもらい大変良い思い出となりました。この晩の夕食は当然私の奢りです!!(3回目の火鍋)
在校生からの投稿   親父のプチ冒険??
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